お客さまの大切な1個へのこだわり

清水 雅史 さん MASASHI SHIMIZU

2004年度年度 国際フード製菓専門学校 卒業卒業

ラ ブティック ドゥ ジョエル ロブション ラボラトワール シェフパティシエ

卒業後、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルに就職。現在のラボに転職して、9年目になる。スーシェフやシェフ・ド・パルティを経て、2017年よりシェフパティシエに。新商品開発のほか、人材育成などに携わっている。

「母と姉がケーキを作っているのを見て、自分もやってみたくなって」という王道なきっかけから、この世界を目指したという清水さん。「小学校の家庭科の授業でプリンを作ったり、高校生の時に料理クラブに入ってミルフィーユを作ったりしたのは楽しかったですね。誰かのために作っていたというわけではなくて、全部自分で食べてましたけど(笑)」。


専門学校2年目の学園祭で、同級生と製造販売を体験した。「1年目の時からいつも一緒にふざけてる仲間がいたんですけど、その中のひとりが打ち合わせの時にすごく真剣で。普段はあんな感じなのに、やる時はやるんだと思って、物事に真剣に取り組む大事さを初めて知った気がしました」という。


意外な気もするが、ケーキ以外の料理にはほぼ知識がないとか。「塩こしょう少々とか目分量とか言われるのが苦手で、ケーキみたいにグラム単位で材料を量るようなほうが向いてるみたいです。A型なんですよ(笑)。でも、100個作ろうと、1000個作ろうと、お客さまにとっては大切な1個。常に同じ味で同じ形というクオリティを保つという意味では、自分のそういう性格は合ってるんじゃないかなと思います」と語る。


そんな清水さんに今後の目標を尋ねると「いつかは独立したいなということも考えてはいます。その時はあまり大きな店ではなく、全て自分の目が行き届くような小規模な店がいいですね。今もケーキ作りで失敗はしますけど、店頭に出す前に僕や他のスタッフが気付いて、お客さまの手に渡らないようにするという管理は徹底してやっているので」と、自身も語る通りの几帳面な性格を匂わせつつ、聞かせてくれた。

ラ ブティック ドゥ ジョエル ロブション ラボラトワール

ジョエル・ロブションのスイーツアイテムを製造する工房。焼き菓子など直売しており、気軽にロブションの味を楽しめる。予約が必要だがケーキの購入も可能。

住所 〒104-0043 東京都中央区湊2-2-8 CKビル 地図
URL http://www.robuchon.jp

厳選した素材の味を最大限に引き出した商品の数々。フランスの伝統に基づきつつも、独創的なアイテムが季節ごとに用意されている。

フランスを代表するシェフ、ジョエル・ロブション監修、その名を冠したブランド。レストランやカフェ、パティスリー&ブランジュリー、ウェディングもプロデュース。 http://www.robuchon.jp