和食文化"すき焼き"を支える仕事

佐藤 聖暢さん TOSHIMASA SATO

1992年度 東京誠心調理師専門学校卒業

人形町今半 横浜髙島屋店 副調理長

上野広小路店、人形町本店、新宿髙島屋店、新宿小田急第一生命ビル店などを経て、たか福・羽田空港国際線ターミナル店のオープンに当たって副調理長に。再び人 形町本店に戻った後、有楽町店をはさんで現在の横浜髙島屋店に勤務している。

「自分が学校に通ってたころは1年制だったので、あっという間でしたね。短い期間でいろいろな技術を身に付けて、入学から半年後の秋には学園祭。就職活動をしながら学園祭の準備という感じでしたから」と学生時代を振り返る。

佐藤さんいわく小学生のころから夕食の準備の手伝いなどもしている子どもだったとか。「包丁を持てない、火が使えないという子どもではなかったですね。それで高校卒業で進学か就職か決める時に、自分に何が合ってるかなと考えて、料理をやっていこうということで学校を選びました。日本人だったら、やっぱり和食かなと思って、専攻もそちらに決めて」。

人形町今半に就職後はさまざまな店舗に勤務。そんな中でうれしかったこと、逆につらかったことを尋ねると「うれしいのはお客様から『季節感があって、美味しかったです』と喜んでいただくことですね。最初の数年は上の人から怒られてばかりでしたけど、それをつらいとは思わなかったです。10年後に一人前になるために必要なことだと思ってましたから。明確なビジョンを持って、そこに向けてどうしたらいいかを日々考えることが大事だと思います」と語る。

外国人のお客様も多いと言うが「最近はインバウンドのお客様にも来ていただきますけど、ガイドブックにも載っているらしくて、それを指差して『ビーフスシ!』なんて注文される方もいましたね。そんな風に世界中の方に本物の日本の味を味わっていただいて、日本の料理や文化を知っていただく足がかりになったらいいなと思ってます」と聞かせてくれた。

人形町今半 横浜髙島屋店

関東を代表するすき焼きの名店「人形町今半」。牛鍋発祥の地・横浜に店を構える横浜髙島屋店では、女性客を意識した料理の献立も提供。器と食材の彩りで目で見ても食べても楽しめる。

住所 〒220-8601 神奈川県横浜市西区南幸1-6-31 横浜髙島屋8F ローズダイニング 地図
電話番号 045-317-4340
営業時間 11:00 ~ 22:30(L.O.21:30)
定休日 年中無休(元日休業)
URL https://www.imahan.com

「肩書きは副調理長ですが、料理の責任者として調理場全体を見てます」と佐藤さん。

長年の経験と確かな調理技術で、厳選された牛 肉の旨味を最大限に引き出す。