自分に足りない部分を知るのは大事

「兄が2人と妹がいて、子どもの頃からみんなで母の手伝いをしていました。自分が作ったものを美味しいと言われるのがうれしくて、料理の仕事をしたいなと思うようになったのが調理専門学校に入ったきっかけですね」と語る永守さん。

学校には1年間通って調理の基礎全般を学んだ後、和食の道を志して、東京エアポートレストラン(株)に入社した。「当時、東京オリンピックが決まったこともあって、外国からいらっしゃる方々を和食でもてなしたいなと思って。空港の中にあるレストランなので、外国人の方も多いですけど、皆さんフレンドリーで『美味しかったです』と声を掛けていただけることもよくあるのはうれしいですね」と言う。

現在は料理の仕込みをはじめとした作業に携わっているが「包丁裁きなど、基本的なことは学校で学んだことが役に立っています。それでも、未だに練習はしてますけど。食材を切るにしても薄く均等に切らないといけない場合に、薄くはできても均等が難しいんですよ。職場で注意されたことを家で練習したりもしてます。怒られて伸びるタイプ？どちらかと言うと、そっちかも知れませんね(笑)。言われた直後はへこみますけど、自分に足りない部分を知って、次からはこうしようと考えることは大事ですから」と前向きに語った。

現在の職場に異動して間もないが、今後の目標については「今は店のことをもっと知って、早くいろいろな仕事を覚えることが一番。ゆくゆくは自分でメニューも考えたいです。場所柄、急いでいるお客さまも多いので、スピードと美味しさを兼ねたメニューがいいですね」と初々しく聞かせた。