お客様の言葉は元気のもと、成長の糧

高校時代の趣味がお菓子づくりだったという金子さん。当時はペットの専門学校にしようか大学に行こうかと進路に迷っていたという。趣味を仕事にしようとは思っていなかったが、いつもお菓子を褒めてくれたお母さんが背中を押してくれたので、製菓の道に進むことを決めた。
　入学後は、夏休みは体験入学の高校生にお菓子づくりを教えたり、「カフェ実習」に打ち込んだりと、お菓子づくりを学びながら人と関わることを積極的にしてきた。半年かけて準備をして、２週間実際にお客様を迎える「カフェ実習」は、学校で習うレシピ以外の、先生の独自のレシピと技術を１対１で学ぶことができ、勉強になったと語る。
　横浜に生まれ育って学校も横浜で、「就職後は東京に通えるかな、と楽しみにしていたけれど、お客様も職場の人もみんないい人なので、地元の職場を選んでよかったです」と金子さん。シフトで、ホテルのブッフェレストランのオープンキッチンに立つこともあるそうだ。お客様に直接デザートをお出しすることもあるといい、会話を交わすことが楽しく、勉強になるという。『あなたにお相手してもらってよかった』と言ってもらえた時は嬉しかったと顔をほころばせる。
　後輩への仕事のアドバイスは、「先輩に挨拶や報告をちゃんとすること、与えられた仕事をこなすだけじゃなく、積極的にグイグイ自分からいくことです。勇気を出して自分をアピールしないと、やりがいのある仕事を任されないです」と言い切る。念願の、ウエディングケーキのデコレーションができる部署に配属が決まり、「楽しみです」と目を輝かせた。